
とびっきりお腹が空いていて、まるで吸い込まれるように駆け込んだらーめん店。
普段はなるべく気をつけるようにしている人でも、そんな日のらーめんの美味しさには、ついつい「スープを全部飲み干してしまった!」なんていうことも多いのでは?
そんな時に後から罪悪感を覚えてしまうのが、塩分の摂り過ぎ!
塩分の摂り過ぎはむくみや高血圧などを招き、美容や健康を考えるなら良くはないことだいうのは、きっとみなさんご存知の通り。
でも、摂り過ぎてしまった塩分は“あるもの”を取り入れることで、上手に排出することができるといわれています。果たしてその“あるもの”とは…!?
今回は「らーめんのスープ飲み干しちゃった!」。そんな時に知っておくと便利な、塩分を摂り過ぎてしまった時の対処法をご紹介します。
塩分を摂り過ぎると体の中で何が起こる?

お漬物にお味噌汁、魚の干物や煮物など、日本人は古くから味噌・塩・醤油を基本の味付けとした塩分の多い食事を好む傾向にあるといわれています。加えて現代は、ハンバーガーやピザなど欧米由来のジャンクフード、スナック菓子にそばにうどんにらーめんに…と塩分濃いめな誘惑がいっぱい。どうしても塩分過多の食事になりがちです。
厚生労働省がまとめている「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、18歳以上の食塩摂取の目標量は男性で7.5g、女性で9.1g。一方で、同省の2017年の調査によると、実際の日本人の塩分の摂取量は1日に平均11.1g、成人女性は9.4g。目標値より多くの塩分を摂取してしまっていることが分かります。
塩分(ナトリウム)を摂り過ぎると、血液中のナトリウム濃度が高くなります。体は濃度を一定に保つため、体内に水分を溜め込んでしまいます。これがむくみの原因に。また、血液中の水分量が増えると体内を駆け巡る血液量も増えるため、血管にかかる負担が大きくなり、結果的に血圧を高くしてしまうといわれています。
さらには、高血圧の状態が続くと動脈硬化を招き、脳出血などの脳血管疾患、心筋梗塞など心疾患のリスクが高まるというのは、よく知られている通り。
普段使う調味料を減塩タイプのものにするなど、塩分を過剰に摂取することのないよう、毎日の食生活の中で十分に気をつけていきたいですね。
カリウム豊富な食材で余分な塩分を排出!

塩分を過剰摂取することの怖さは十分にわかっていても、お付き合いでの外食や、多忙が重なった上でのコンビニ食など、どうしても塩分を摂り過ぎてしまうこともあります。
そんな時に効果的なのが、カリウムを豊富に含んだ食材を積極的に摂取することです。
カリウムには、余分な塩分を尿と一緒に排出し、血圧を下げる作用があります。
カリウムが豊富な食材には、バナナやオレンジ、キウイなどの果物、アボカドやトマト、ブロッコリー、ほうれん草などの野菜、きのこ類、海藻などがあげられます。塩分の摂り過ぎやむくみが気になる時はぜひ、これらの食材を食事に取り入れることを意識してみてください。
ちなみに「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、カリウムの1日の摂取目安量は男性で2500㎎、女性で2000㎎。上にあげた野菜や果物を例にすると、バナナには1本につき約450㎎、アボカドには1/2個で約700㎎のカリウムが含まれています。カリウム豊富な食材を上手に組み合わせて、バランスよく摂取するようにしましょう。
適度な有酸素運動を毎日の習慣に!

塩分の排出には、生活の中に運動を取り入れるのも効果的。運動して汗をかくことで、体内の塩分が汗と一緒に排出されます。激しい運動をせずとも、塩分を摂りすぎてしまった次の日は1駅分多く歩いて出社する、ゆっくりお風呂に浸かる、といったじんわり汗をかく程度の運動でも汗ともに塩分は排出されていくので、ぜひ意識してみて。
さらに、ウォーキングや水泳をはじめとした有酸素運動は血液の循環を良くし、血圧を下げるといわれています。習慣化することで高血圧予防にもなり、肥満の防止にもつながります。塩分だけでなく食べ過ぎや栄養バランスの偏りにお悩みの人や体重増加が気になるという人は、ぜひ積極的に有酸素運動を!
いかがでしたか?
今回は塩分を摂り過ぎてしまった時に気軽に取り入れられる対処法をご紹介しました。
美味しい食事を楽しむためには健康な体であることが何より大切。ぜひご参考に♪