
「こんな夜中にらーめん食べたら太っちゃう!」「ダイエット中だから、らーめん禁止!」。
多くの人が、当たり前のように“らーめん=太る”という認識を持っているようです。でも、らーめんが肥満の原因になる理由は?と聞かれたら、答えに詰まってしまう人も多いのではないでしょうか。らーめんは本当にデブのもとなのか…!? じっくり検証してみましょう。
らーめんのカロリーは、実はそれほど高くない!

たとえば幸楽苑のらーめんのカロリーをチェックしてみると…
減塩中華そば…692kcal(東地区限定)
塩らーめん… 698kcal
味噌らーめん…867kcal
醤油とんこつらーめん…787kcal(西地区限定)
このカロリーが、果たしてどれほど高いのか? ほかのメニューの平均的なカロリーと比較してみましょう。たとえば、ハンバーグ定食なら約900kcal、カルボナーラは約750kcal、カレーライスは約850kcal、ミックスフライ定食は約1000kcal。ランチによく登場しそうなメニューと比べてみても、らーめんが突出して高カロリーなわけではないんです!
水分代謝を上げる食べ合わせですっきり

らーめんのカロリーは、ほかの外食メニューと比べても決して高いわけではありません。でも、多くの人が「らーめんって太る気がする」となんとなく感じている…。その理由は、スープに含まれる塩分によって、むくみやすくなってしまうことも一因かもしれません。
しょっぱいものを食べた過ぎた時、体は過剰に摂取した塩分を薄めようと水分を貯めこむ「水太り」という状態になります。増えた体重の正体は水分なので、しばらくすると多くの場合体重は元に戻ります。ただし、代謝が悪くなっていると余分な水分を排出できず、むくみが慢性化してしまうことも。
むくみの解消に効果的なのは、余分な塩分を排出する働きを持つカリウムを一緒にとること。カリウムは、わかめ、のり、アボカド、トマト、キュウリのほか、バナナを筆頭に、ぶどう、オレンジ、梨、イチゴなどのフルーツにも多く含まれています。
おすすめは、らーめんのトッピングにわかめやのりをプラスする、食後のデザートにバナナを食べる、といった食べ合わせ。賢くおいしく水太りを予防しましょう!
“ベジファースト”で血糖値をコントロール

「野菜から先に食べると、血糖値の急上昇を抑えられる」という食べ順のコツは、女性にとってはきっともうおなじみですね。血糖値が急上昇すると、脂肪を蓄える働きがあるインスリンが大量に分泌。食物繊維が豊富な野菜から食べることで、血糖値の上昇がゆるやかになるといわれています。
これはもちろんらーめんにも応用可能! この順番を意識するだけで、罪悪感なくらーめんを楽しむことができちゃいます。セットやサイドメニューなどでサラダがオーダー可能なら食前にサラダを。野菜たっぷりのらーめんを選び、具材から先にお腹にいれるようにするのも良いですね。
早食いこそ太るモト! よく噛んで味わって

のどごしのいいらーめんは、早食いになりやすい点にも注意が必要。早食いは満腹感を得にくく、サイドメニューやスイーツに目がいきがち。また、早食いは一気に血糖値の急上昇、急降下を引き起こすために、食後しばらくすると「お腹が空いた!」と体が勘違いしやすくなってしまうのです。
おいしいらーめんは、焦らずあわてず、よく噛んで味わうこと。せっかくのらーめんを十分に堪能することが、太りにくい食べ方にもつながります。
いかがでしたか? 正しい知識を味方につければ、らーめんは決してダイエットの敵ではありません! “らーめん食べたい欲”を我慢せず、おいしく・賢く・スマートに楽しんじゃいましょ♪
(参考文献)
・農林水産省“食事バランスガイド早分かり:農林水産省”
http://www.maff.go.jp/j/syokuiku/zissen_navi/balance/
・全国健康保険協会“4月 足元スッキリ、むくみ対策! | お役立ち情報 | 全国健康保険協会”
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g5/cat510/h27/270401